だれも知らない喫茶店のはなし

昭和レトロな喫茶店・店主による雑記帳

コーヒーカップとスプーンの置き方

意外と迷うコーヒーカップの持ち手とスプーンの位置。

まずは取っ手は右か左か?

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マナー本を紐解いていくと

イギリス式、フランス式、イタリア式、ドイツ式と多種多様。

つまり、良しとされていることでも別の国ではタブーだったり。

しかも日本は各国のマナーがミックスされた状態。

じゃー取っ手は左右どっちが正しいのか?

実はこれ、どちらも正解。

そもそも18世紀初頭のヨーロッパ、コーヒーカップは

中国の景徳鎮や日本の伊万里の湯のみを輸入して使用。

つまりこの頃のコーヒーカップは“取っ手無し”。

基本的には図柄のある方を正面とすればOK!

出されてすぐに飲めるように取っ手を右に向けて出すのが、

合理性を重んじ、かつブラックでの飲用が多い「アメリカ式」。

反対に、砂糖やミルクをスプーンでかき混ぜる際、

音が立たないよう取っ手をつまんでカップを安定させるために

左に向けて出すのが、行儀作法を重んじる「イギリス式」。

スプーンについて言えば、

柄は左右どちらかという取り決めは特になく、

置く位置は欧米はカップの奥、日本はカップの手前が主流。

以上です!編集長!